あたしは結局手袋を買わずにここまできていた。
前は三上くんと手をつなぐまではって、半分意地になって素手を通していた。
でも時々彼が手をつなぐようになってくれて、今度はもったいない気がして手袋をつけられずにいる。
三上くんも素手だし。
相変わらずカイロをくれるし。
「あのさー…。ヒカル、彼氏に手作りの物プレゼントしたことある?」
「手作り? クッキーとかならあるよ?」
「クッキーかぁ。…彼氏、喜んでた?」
「あ~…それがね、ちょっと失敗しちゃったりして、イマイチな反応だった。…あ、もしかして美緒、三上くんに?」
「うん。お菓子じゃないけど」
「じゃあ手編みのマフラーとか? えらーい! 作ってるんだ? 今日買ったのと一緒に渡すってワケね~」
実はもう出来上がっていたりする。


