ユウナ先輩より、見てるだけのこっちが恥ずかしくなるようなコータ先輩の甘い笑顔。
「コイツけっこー上手いんだよ。おまけに後輩のくせに、本気で攻めてくるし」
「コータ先輩こそ! 一応あたし女なんですから手加減くらいしてくださいよ~」
「やだ。男女平等」
「鬼!」
なんて楽しそうに言い合う二人に、あたしの頬は自然と緩んだ。
なんだ。
付き合ってなくても、ラブラブなんじゃん。
「動いたら喉かわいたな。北見も飲むだろ?」
「そうですね。じゃああたし買ってきます」
「いいよ。座ってろ」
立ち上がりかけたユウナ先輩を制して、コータ先輩が自販機の方に歩いていく。
ユリたちが騒ぎだす声が聞こえた。
まったくコータ先輩は、相変わらずの紳士っぷりだな。
「良かったね、ユウナ先輩」
「え、えぇっ?」
コータ先輩の背中を目で追っていた彼女は、びっくりしたようにあたしを見上げた。
白い顔が真っ赤だ。
こちらも相変わらずの素直さでおかしい。
あたしはユウナ先輩の隣りに腰かけ、彼女の耳元で小さく問いかけた。
「クリスマス、コータ先輩に何プレゼントするんですか?」
「そ………っ!」
「そ?」
「そんなの! プレゼントなんて、付き合ってないって言ったじゃんっ」


