一瞬迷ったけれど、あたしはユリたちに断って二人のもとに駆け寄った。
「…こんにちは」
とりあえず二人に小さく頭を下げると、なぜか二人同時に笑われた。
「なにそれ美緒~」
「すげー他人行儀な」
「あはは。このコ真面目だから」
「だな。…久しぶり。元気そうじゃん」
コータ先輩は、あたしとは何もなかったような笑顔でそう言ってくれた。
ほっとして笑い返す。
よく見ると、二人はうっすらと汗をかいているようだった。
「体育館行ってたんですか?」
「うん。軽くバスケしてたの」
「もう部活出てないからさ。すげーナマってんだよ」
「ユウナ先輩もバスケできるんだ?」
「ちょっとね。中学入る前はミニバスやってたから」
得意げに言うユウナ先輩の頭をコータ先輩が小突く。
それはもう、ひどく親しげな仕草で。


