確かにそこはまっ平ら。
でも……本当に?
あの長い髪はカツラだったんだ。
化粧をしていないからか、強烈な印象は消えているけれど、代わりにけぶるような淡い輝きが、全身からオーラのように発せられているように感じる。
天使か妖精か。
そんな風に思うくらい、綺麗な素の顔だ。
「…ほんとに、あのハルカさん?」
銀髪は答えない。
腕を組んで立つその姿は、確かにあの強烈美人の姿にダブって見えた。
「…なんであんなカッコして、女のフリしてたの? ニュ、ニューハーフ、とか?」
「あはは。そうそう。コイツはそっちの趣味があってねー」
「ミッキー!! 何勝手なコト言ってんだよ!!」
「あれ。違う?」
「殴られたいの!?」
「はいはい。これだから血の気の多いヤツってイヤだよねー」
どうやら銀髪は本当にハルカさんだったらしい。
彼女…いや、彼はイライラした手つきで煙草に火をつけた。
ミッキーさんは肩をすくめて、やっぱりニコニコしたままあたしに向き直った。


