この銀髪…
見覚えがある。
どこかで会った気がする。
でもこんな美形を忘れるなんて思えない。
白すぎる肌、とがり気味の顎、ふっくらした小さな唇、高く細い鼻筋…
どこかで…
ひょろのっぽが、銀髪の頭を軽く小突く。
「ほら、ハルカ。お前もなんとか言えよ。何の為について来たんだよ」
「…うるさいよミッキー」
………ハルカ?
ハルカっていったら、あたしの頭には一人しか思いうかばない。
でも、え……まさかでしょ?
いやいや、いまの中性的な声は…
「……あなた…ハルカさん?」
あたしが恐々尋ねると、銀髪はさらに不機嫌そうな顔になり、ぷいとそっぽを向いた。
「こらハルカ。まさかお前、あのカッコで会ってたの?」
「うるさいなァ。俺の勝手だろ」
「やれやれ。あいつも言ってなかったのかな。美緒ちゃんごめんね。コイツがウチのバンドのベース担当してるハルカ。見ての通り男です」
ミッキーと名乗ったのっぽは、銀髪が着ていたコートの下のシャツの胸辺りを、ペタペタと手で触って見せた。


