誰だ?
あたしは警戒した。
タバコの自販機に照らされた左側の男の人に、まず目がいく。
白…いや、銀髪っていうんだろうか。
前髪だけ長く、襟足は短い変わった髪型。
その長い前髪の間からこちらを覗く瞳は、灰混じりの青。
外国の血が入っているんだろうか。
日本人らしい清涼感はあるが、彫りが深い顔立ちだ。
系統はまったく違うけれど、学校一の『超イケメン』、コータ先輩よりも美形だと思った。
冷たそうというか、不機嫌そうな表情をしている男はあたしと目が合うと、すぐに視線を逸らす。
もう一人の男は、見上げるくらい背が高い。
190㎝以上はありそう。
縦には長いけれど細身で、ひょろっとした印象を受ける。
髪が顎のラインくらいまで伸びていて、前髪を含めた上の方の髪を後ろで一つにまとめている。
聡明そうな額、ニコニコ笑っていて細められた目。
異様に目立つ二人組だけれど、見たことはない。
「ええと。キミ、酒井美緒さんなんだよね?」
ひょろっとしたのっぽの方が再度訊いてきた。
やっぱり声が甘い。
「……どちらさまですか」
「あ。はじめまして。俺は幹生(ミキオ)っていいます。ミッキーって呼んでね」
「み、ミッキー…?」


