赤いリードを受け取る。
ちょっと緊張するなと思った途端、グランパがリードから人間が交代したのを感じたのか、突然勢いよく駆け出した。
グイっと引かれて、準備していなかったあたしは前につんのめる。
「グランパ!」
三上くんがすぐにリードに手を伸ばし、同時にあたしのお腹に腕を回し、後ろから支えてくれた。
「大丈夫?」
「う、うん…ありがとう」
すぐに三上くんの体は離れる。
細身だけれど、腕の力はびっくりするぐらい強くて、やっぱり男のコなんだなと感じた。
そのまま彼の手は、あたしの手ごとリードをつかんだ。
これは…手を繋いでいることになるのかな?
「…イヴ」
「え?」
「イヴはどこか行きたいところある?」
それって…
デートのお誘い?
「………考えておくね」
「うん」
いつもの涼しげな目は前を向いたままだったけれど、その口元はわずかに微笑んでいた。
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