「ふうん。…お母さんは、働いてるの?」
「うん。産婦人科医でね。昼から夜は病院なんだ」
じゃあ夜まで三上くんは一人なわけか。
さみしくないのかな。
でもクインやグランパがいるから平気なのかなと考えていたら、不意ににグランパが立ち上がって顔を寄せてきた。
「コラ。だめだよグランパ、おいで」
三上くんに呼ばれると、グランパはすぐさま彼の足元に移動した。
「大丈夫なのに」
「…グランパでいいの?」
「え?」
どういう意味かわからなくてまた首を傾げると、三上くんは小さく微笑んであたしの頭を撫でた。
初めてそんなことをされて、ドキリとして固まっていたら、彼の細い手はあたしの髪を撫で、するりと頭の後ろに回り…
優しく引き寄せられ、顔を傾けてきた彼と、あたしは二度目のキスを交わした。


