「な、仲直りってゆーか……なんで知ってんの?」
「朝一緒に歩いてるの見たから」
「ああ…なんかもう噂になってるっぽいしね」
ユウナ先輩は四方八方から向かってくる視線を、ぐるりと見て返した。
「先輩、大丈夫?」
「ん? 平気平気。こんなのぜんぜん気にしないよ」
コータ先輩に嫌われてきたこれまでの方が、何倍もつらかった。
彼女の笑顔はそう言っている気がした。
「なんか最近色々あってさ。昔みたいな関係に戻れたんだよね」
「付き合ってるんじゃないんですか?」
「まさか! そこまで望んでないよ。昔みたいに喋れるようになれればって、思ってただけだから」
それを聞いて、なぜかあたしががっかりしてしまう。
でもユウナ先輩は幸せそうだった。
「そいえば先輩もパパノ好きなんだって。ライブ行ったことないって言うから、今度のライブのチケットあげたの。あんたも行かない?」
「え、あたしも? あたしは遠慮します」
そんなジャマができるわけない。
でもユウナ先輩は不満そうな顔をする。
「コータ先輩、美緒のこと心配してたよ。いまの彼氏、三上くんだっけ? うまくいってんのかなって」


