告白 1&2‐synchronize love‐


その瞳にあたしは不安をつのらせた。


「恭一…まだ、なにか隠してるの?」


濡れた背中がぶるりと震えた。

ハルカさんは何も言わず、ただ濡れた衣服に残る水を振り落としている。


「なにかあるなら…あたしは、アンタの口から聞きたいよ」


これ以上まだなにかあるなんて想像もつかない。

まさかさらにあたしを暗闇に突き落とすような事実、あるワケがないだろう。

そう思うのに、一度生まれた不安は拭えない。


「…恭一?」

「美緒ちゃん」


恭一は一歩前に出て、あたしの手から離れた。

瞳を怯える子どものように揺らしたまま、うつむく。


「俺は………」


濡れた手を体の横で握りしめ、形のきれいな眉をきつく寄せる。

息苦しさを感じるほど、鼓動が強くはやくなる。

なにを言うつもりなの?

ダメだ、こわい……!

思わず耳を塞ごうとした瞬間、恭一が呟いた。




「俺は、キミに会うべきじゃなかったんだ」




耳を、疑った。

あたしは水を浴びてない、耳に水なんか入っていない。

冷たい風に耳をやられたのかと思った。

恭一の後ろでハルカさんがタバコをくわえる。

火をつけようとしたけど、うまくいかないようで、ため息が大きく聞こえてきた。