告白 1&2‐synchronize love‐


前にコータ先輩をいきなり殴った恭一だから。

意外にケンカっ早いみたいだから、三上くんに手を上げたりしたらどうしようと、こわかった。


「じゃあ、行こうか酒井さん」

「え、あ……うん」


あたしたちは再び歩き出した。

でも、校門を出る前の和やかなムードはどこかへ消えてしまっていて。

しばらく歩いて、あたしは立ち止まり、振り返る。

ため息が出たって仕方ないだろう。


「…なんでついてくんのよ」


数メートル離れて、恭一が原チャを押しながら後をついてきていた。

しかし恭一は答えず、ぷいとそっぽを向く。


コドモかあんたは…


三上くんを見ると、彼はやはり気にした様子はなく、肩をすくめた。

この三人の奇妙な行進は、コンビニまでの道のり、15分ほど続いた。