告白 1&2‐synchronize love‐


三上くんはバカにしてるワケでも、怒っているワケでもなんでもなく、第三者の口調で言った。


「おかしいですよ、そこまで彼女を縛るのは。いくらお兄さんだとは言っても」


恭一は目を見開いた。

愕然、って顔だ。


「三上くんには…全部話したの」


あたしは三上くんのそばに立ち、恭一に告げた。
これであたしの本気が伝わればいいと思って。

それが三上くんの意図だったんだと、ようやく気づいた。


「いくらお兄さんだろうと、酒井さんの恋愛を否定する権利はありませんよ」

「…俺は、否定してるんじゃない」

「そうですか? まあ、お兄さんに反対されても、俺は彼女との付き合いをやめるつもりはありませんから」


どこまでも冷静な三上くんに恭一は口を閉ざして、ただ顔を険しくさせた。

あたしはそれをハラハラしながら見ていただけ。