告白 1&2‐synchronize love‐


「今度は嘘じゃないよ。…ってゆーか、なんで前のがウソだって知ってるの?」



そういえば、あたしは言った覚えがない。

コータ先輩が彼氏だと、嘘ついたままだった。


「あの何日か後、校門で美緒ちゃん待ってる時に…彼が来たんだ。あれは自分がとっさについた嘘だって言ってたよ」


あたしはあの日カフェで見た、コータ先輩の寂しげな笑顔を思い出して、泣きたくなった。

あの人は、一体どこまであたしに優しかったんだろう。


「そう…でも、ホントに三上くんとは…」

「ダメだって言ったでしょ」

「恭一…」

「キミには彼氏なんてまだ早いよ。俺は許さない」


あたしは誰より愚かだ。

恭一にこう言われて、どこか嬉しく感じている自分がいる。

でも、なんか奇妙だ。

兄というものは、こんな風にはっきりとした束縛を見せるものなんだろうか。


「それ、変ですよ」


あたしの気持ちをそのまま代弁したのは、三上くんだった。