告白 1&2‐synchronize love‐


恭一はイライラを全開に相手としゃべる。

って言っても、頬を思いきり膨らますとか、髪をぐしゃぐしゃにするとか…

恭一のイライラなんて、そんなものだ。


「はあ? 見つかった? …それでなんだよ。俺はいいって~」


深いため息。

見つかったって、新しいバンドのメンバーかな。

そういえば、恭一がボーカルで…?

ハルカさんは?

欠けてるメンバーの担当は?

…あたしって、実は恭一のコト、なんにも知らないんだ。


「お前らで勝手にやっていいよ。…俺がいたってしょーがないじゃん」


こんなんで、恭一を好きって言ってるあたしって、なんなんだろう。

あたしから少し離れて電話をする恭一の背中。

近いようで、すごく遠くに見える。


「もう、わあったよ。美緒ちゃん送ったら行くから。…あい、じゃな」


あたしたちの関係ははっきりしたんだ。

それならあたしも、恭一も、前に進むべきなんだよ。