告白 1&2‐synchronize love‐


「…ってゆーか、深田さんと美緒が兄弟だって前提で話してるけど、その…確認したりした?」

「うん…お父さんに話した」

「ほ、ほんと?」

「ほんと。…お父さん、何も言わなかったけど、すごく動揺してたよ」


朝のお父さんを思い出す。

あの態度は、完全に肯定だった。

まあ、恭一が意味のないウソなんかつくはずもないし、わかってたことなんだけど。


「そっか…」


ヒカルはやっぱり痛そうな顔をして、呟いた。

その顔があんまり痛々しいから、あたしはむりやり話題を変える。


「そういえばヒカル。結城さん、バイト辞めるって言ってたよ」

「…えっ!? ほんと?」

「冬休み前に辞めるって。どうするの?」

「ど、どうするって?」

「好きなんじゃないの?」

「…結城さんに、あたしなんかじゃつり合わないよ」


寂しそうにぽつりと言うヒカル。

変えた話題が悪かったなと、あたしは自分の頭を軽く小突いた。