むしろ彼は周りの同級生たちよりもオトナだから、色々な恋をしてたりするのかも。
「もしさー、好きになっちゃいけない人を好きになったりしたら、どうする?」
「たとえば?」
「たとえば…血の繋がった妹とか」
「ドロドロだね。昼ドラ?」
「えっ。三上くん、昼ドラなんか観るの?」
「観ないね。…妹ねぇ。兄ならいるけど……」
三上くんは空を見上げて、言葉を止めた。
あたしもマネして空を見上げる。
薄くていまにも消えてしまいそうな雲が、ゆっくり流れていた。
「…選択肢は色々あるけど、とりあえず大きく分けると2つだね」
好きでいるか、好きでいなくなるか。
そりゃそうだよ。
まったくその通り。さすが優等生。
でも、その単純な2択を突きつけられると、迷いは余計に大きくなった。


