告白 1&2‐synchronize love‐


「そうだよ。イマサラ気づいたの?」


軽く笑いながら、三上くんはブレザーを脱いで、あたしの膝にかけてくれた。

ワイシャツに薄手のセーターだけの格好は、見てるこっちが寒くなる。


「いいよ、大丈夫。三上くんのが風邪ひくじゃん」

「言ったろ。寒いとか感じないんだ」

「…ありがと」


このセリフ、コータ先輩あたりが言おうものなら、さすがと思うんだけど。

三上くんは冷めた顔で淡々と言うから、こっちも「じゃあいっか」と思ってしまう。

それが三上くんの優しさなんだろう。


「三上くんてさ…誰かを好きになったことってある?」

「…………」


あたしの問いに、三上くんはわずかに顔をしかめた。


「酒井さんも、けっこういい性格してるね」

「ははっ。さっきのお返し」


あたしが笑うと、三上くんもつられたように少し笑った。

人を好きになったことくらい、マジメで孤独好きな優等生にもあるだろう。