告白 1&2‐synchronize love‐


「会いたそうな顔、してたから」

「え…?」

「酒井さんが、そういう顔であの人を見てたからさ」


三上くんは静かに文庫本を閉じる。

あたしはついじろじろと、三上くんの清潔感のある顔を見てしまう。

彼には他人の心を見る第三の目でも、ついてるんだろうか。


「今日は顔色がいいね」

「え。ああ、うん。昨日かなり眠れたし、ご飯も食べたし…、かなり元気」

「そう? じゃあ…なんでそんな泣きそうな顔してるんだろうね」


あくまで他人事、といった風な三上くんの声。

その声に、胸を射抜かれた。

やっぱり彼には、第三の目がついてるんだろう。


「三上くんて………ちょっと性格ワルいよね」


言いながら、なぜか涙がこぼれそうになって、慌てて上を向く。

もう恭一のことで泣いたりしないって、昨日決めたばかりだっていうのに。

涙腺をきゅっと引き締め、あたしは涙を体の中に戻した。