告白 1&2‐synchronize love‐


お母さんは目を丸くして、お父さんはコーヒーカップとソーサーを軽くぶつけた。


「あんた、彼氏いたんじゃないの? ほらこの間来た…」

「あれは彼氏じゃないよ」

「なぁんだ、残念」

「彼氏じゃないけど、好きなの」


お父さんは無言だったけど、ずっとあたしたちの会話を気にしていた。

お母さんはそれを見てニヤニヤしてる。

あたしだけが、冷めた気持ちでいた。


「あのかわいいコ、名前はなんだっけ?」


お母さんの問いに、あたしは少し思案した。

ごちそうさま、と立ち上がり、お弁当を持って玄関に向かう。

リビングを出る直前、一度振り返り、お父さんを見ながらあたしは答えた。


「…深田恭一」

「え?」

「あいつの名前。深田恭一っていうの」


お父さんが、カップに伸ばしかけていた手を止めた。

それを確認して、あたしは家を出た。