「嬉しかったよ? でも、素直に喜べないってゆーか。…ウチいま、メンバーが1人足りないんだ。色々あって、抜けちゃって」
「ふうん。じゃあメンバーが増えなきゃ、デビューできないの?」
「そう。だからいまメンバー探しでみんな色々動いててねぇ」
はあ、そういうことか。
つまり、恭一がメンバー探しもせずにあたしのコトにかまけていたから、ハルカさんは気に入らなかったと。
「それはハルカさんも怒るでしょ。デビューがかかってるんだから。こんなトコであたしと昼寝なんかしてていいの?」
「いいの。…正直、新しいメンバーとか考えるのムリなんだ。前の奴が、俺には1番で、あいつ以外考えられないんだよねぇ」
「そっか。じゃあ…しょうがないよね」
「うん。だから美緒ちゃん、ヒマでかわいそうな俺に付き合ってね」
恭一があたしの手を取り、ヘラっと笑うから。
頷かないなんて、ムリに決まっていた。
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