つまり、こいつはあたしにうどんを食べさせるつもりで、ここに連れて来たってこと?
「ヒカルちゃん、めちゃめちゃ心配してたよ~。美緒が死んじゃう! って」
「ヒカルが…?」
そういえば、あたしがコンビニで倒れた日、ヒカルはあたしの携帯から恭一を呼び出したんだっけ。
勝手に使ってゴメンって謝られたけど…
あのコは抜けてるくせに、色々考えて行動できるんだ。
「ダメじゃん、友だちにあんなに心配かけちゃあ。お母さんもえらいびっくりしてたしー」
「…なんで、ウチまで来たの?」
「なんでって?」
「あんたいままで、ウチには絶対近寄らなかったじゃん」
キッチンに立つ恭一は、ネギを切る手を止めた。
「…気づいてたんだ?」
「当たり前でしょ。そんなにバカじゃないよ」
「はは、だよねぇ」
恭一は肩をすくめて料理を再開する。


