恭一はやっぱり怒った顔のまま言って、あたしを強引に後ろに乗せ、原チャを発進させた。
ほんと強引な男だ。
久々に触れる体。
伝わる体温、ほっとする匂い。
あたしがあんたから何を感じているか、わからないでしょ。
好きな分だけ、憎たらしくなる。
でも信号待ちのたびに、恭一の腰に回した腕をゆるめようとすると…
「コラ。ちゃんとつかまっててよ」
って、手を引っぱるあんたに、あたしはどうしようもなくドキドキしてしまう。
妹になんて、なりたくない。
その願いが叶うなら、あたしはなんだってしたかった。
本気だったんだよ、恭一…


