どういう意味?
と尋ねるつもりで振り返ったときには、すでに優等生は玄関を出て、校門へと歩いていってしまっていた。
なんて気になることをしてくれるんだろう。
少しだけむっとしながら、あたしは渡り廊下から外へ出た。
体育館をちょっとのぞいてみたら、バスケ部は練習していたけど、コータ先輩や葛城先輩の姿はなくて、安心した。
もうあたしを守るようなことをしなくても、大丈夫だと判断してくれたんだろう。
そういえば、あの2人は推薦が決まっているらしいけど、ユウナ先輩はまた追いかけるんだろうか。
なんて余計なことを考えながら、抜け道である破れたフェンスをくぐったそこに、
履きこんだスニーカーが待ち構えていた。
見覚えがある、ごつめの白いスニーカー。
顔をゆっくりと上に向けると…
「なんで………」
怒った顔の恭一が、あたしを見下ろしていた。


