不思議風景。
昼休み、あたしは使われていない空き教室で、ユウナ先輩とお昼ごはんを食べていた。
というか、あたしのお弁当を食べてもらっていた。
「美味しいのに。ほんと全部食べちゃうよ?」
「どうぞ。ってゆーか、お願いします」
あたしはユウナ先輩が買ってくれた温かいカフェオレを飲む。
気持ちがようやく落ち着いてきた。
「大丈夫? …色々と」
「色々?」
「泣いたことととか、体調とか。すっごい顔色悪いんだけど」
そんなに悪いのかな?
確かにロクに寝てないし、食べてないんだから、顔に出てもおかしくないか。
「…コータ先輩とのコトで悩んでるんじゃないの?」
「え?」
「コータ先輩は元気ないし、あんたはそんなんだし」
「ああ…いえ。ただ、失恋したんです」
ポツリと呟くと、ユウナ先輩は長いまつげを上下させた。
「コータ先輩に?」
「…コータ先輩には、告白されたけど、断りました。…好きな人がいるんです。でも失恋しました」


