ねぇ、本当なの?

本当にそれが真実なの?

まさかと笑ってしまいたいのに、

手の中の写真と、蘇った記憶がそれを許さない。

あたしは古びた写真を破ろうと、手をかけた。

認めたくない。

こんなこと、ありえない。

けれど、写真を破り捨てたところで、記憶が消えるわけじゃない。

忘れ去ることも、とてもじゃないけどできそうにない。


やっとここまできたのに。

やっと、自分の気持ちと向き合えたのに。

やっとアンタが好きだって、気づけたのに…

この気持ちを、あたしはどうしたらいいの…?