告白 1&2‐synchronize love‐


まさか…結婚とか?

有り得ないよ、あのヘラヘラ男が結婚なんて。


「あなたも迷惑してるんでしょう? いきなり変な男に付きまとわれて」

「あたしは別に…」

「アタシもあなたもアイツをどうにかしたい。それなら協力すればいいわよね。そうでしょ?」


なんだこの人?

強引ってゆーか、人の話しをまるで聞かない。

いや、確かに昨日は迷惑がってるフリ、したんだけど…。


「昨日は、なんてゆーか、色々あってああ言いましたけど。あたしは…」

「深田恭一の正体」


再びあたしの言葉を遮り、ハルカさんは雑誌を閉じた。


「教えてあげる」

「………え?」

「休憩、これからでしょ? 店の裏で待ってるから」


あたしの返事を聞かず、ハルカさんは姿勢よく店を出ていった。

絶対にあたしがそこへ行くと、確信しているような態度。


恭一の、正体って?


あたしの中で、

迷いと、好奇心と、プライドとがせめぎ合っていた。