告白 1&2‐synchronize love‐


発進した原チャは、人目につかないよう細道を選びながら走っていった。


「コラ、美緒ちゃん。しっかり掴まってねって言ったでしょ~?」


赤信号で停まった時、恭一はやれやれとあたしの手をつかみ、自分の腰にしっかりと回させた。

遠慮して服をつかんでいたのに。

頬が広い背中に当たる。


バカ恭一。

ドキドキしちゃうじゃん。


恭一の高い体温を感じながら、あたしは唇だけで「スキ」と呟いて、トライバルを思い浮かべながら、その背中にこっそりキスをした。


聞こえなくてもいい。

届かなくてもいい。


それでも生まれた感情は、想いは、止まるものじゃないから。

そばにいさせて。