告白 1&2‐synchronize love‐


建物の影に隠れながら、なんとかベンツから逃れて本屋の狭い駐車場に入った。

ガレージの裏に目立たないよう停められていた原チャに、あたしは目を細める。

これに乗るのも久しぶりだ。


「ホラ、美緒ちゃん」


赤いメットを、恭一の出て被される。

あたし専用だって言ってたこのメット。

あの人は、使ってないよね?

そんなことを訊いたら、コイツはどんな顔をするだろうか。


「またアイツらに見つかったら、飛ばさなきゃなんないからさァ。しっかり掴まっててね~」


楽しそうに言う男の後ろに乗り、あたしはため息をつく。

絶対に後で色々吐かせてやる。