告白 1&2‐synchronize love‐


「み、み、美緒ちゃんっ」


あたふたと、ムダに服を直したり、髪を直したり。

恭一はあたしが校門から出てきたことに、ひどく驚いているようだった。


「あ、あのさ! きの…昨日は…」

「悪いけど、しゃべってるヒマはないの」

「美緒ちゃぁぁん…」

「情けない声出さないでよ。バイトがあるの」

「…バイト? バイト出るの?」


恭一の目が、わかりやすいくらいに輝いた。


「そう。…だから、バイト終わった後なら、いいよ」


あたしがそう言うと、恭一は肩の力を一気に抜いて、へらっと笑った。

相変わらず締まりのない顔。

でもあたしは、このヘラヘラした笑顔が好きなんだ。

我ながら、趣味がワルい。


「じゃあコンビニまで送るよ。原チャで来てるからさ」

「うん…ありがと」

「あっ。じゃあ取りあえず、走ろうか!」

「えっ!?」