告白 1&2‐synchronize love‐




放課後、一人玄関で靴を履き替えていると、前の廊下をバスケ部の集団が通っていった。

中にいた、一番のっぽの葛城先輩と目が合う。

葛城先輩はすぐ、隣りにいたコータ先輩に、あたしがいるというように指さして見せて。


うわ、どうしよう。


目をそらした方がいいかと迷っていたら、

コータ先輩から、笑った。

優しく、微笑みかけてくれた。

集団はすぐ、体育館の方へと去っていき、あたしは微笑み返すことはできなかったけど。

少しだけ、あたたかい気持ちになれた。

先輩から勇気をもらったあたしは、玄関を出て校門に向かう。

教室の窓から、門の前にいつもの金髪頭がいるのは確認済みだ。

今日は『抜け道』は使わない。


正面からぶつかってやる。


そう自分を奮い立たせ、前庭を突っ切った。

校門の前にいつものごとくしゃがんでいた男は、あたしを見つけて勢いよく立ち上がった。