「それからずっと美緒を見てた。これはあくまできっかけだけどな。理由なんて、俺も上手く説明できないからさ」
理由なんて。
その通りかもなとあたしは思った。
かわいいとか、かっこいいとか、優しいとか、クールだとか。
『好き』の一部ではあるけれど、それは理由には届かない気がした。
あたしの恭一への気持ちも、同じだから。
そうして、コータ先輩が先に店を出ていき、あたしたちは別れた。
あたしとコータ先輩は、もうオトモダチでもなんでもなくなったのだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…