告白 1&2‐synchronize love‐


「おニーサン? なに言ってんの?」

「許さないって言ってるんだよ」

「は?」

「ダメだよ美緒ちゃん。彼氏なんて、キミにはまだ早すぎる」


強く言い切って、恭一がまた距離を縮めてくる。

あのヘラヘラ男が、顔から笑顔を消していた。


「何言ってんだアンタ? 美緒の保護者でもないくせに」

「キミには関係ないよ。黙っててくれない?」

「だから俺は美緒の…」


彼氏だ。


そう続けようとしただろうコータ先輩を、恭一は突然、思い切り殴りつけた。

コータ先輩の体が真横に飛ぶ。

人の流れに先輩がぶつかって、悲鳴が上がる。

でも一番近くにいたあたしは、驚きすぎて声も出せなかった。

あたしを守るように立ってくれていた背中がなくなり、別人のような顔をした恭一と、向かい合った瞬間。

自覚してしまった。

あたしにとっての、恭一という存在の意味を。