告白 1&2‐synchronize love‐


あたしはそのことに恐怖すら感じて、無意識に一歩後退した。


「…美緒ちゃん、なんで急にあんなこと言ったの…?」


よかった。

ヒカルはまだ、情に流されてなかったか。


「理由なんか、ない。もう近づかないで」

「そんなんで納得できるわけないでしょ」


恭一の、シルバーリングがいくつもついた手が、あたしに伸びてくる。

つかまったら、きっと逃げられない。

びくりと体を強ばらせたとき、肩を後ろに引かれて、背中になにかが当たった。


「何してんだアンタ。美緒が嫌がってんだろ」


コータ先輩が、恐い顔をして恭一を睨んでいた。

恭一の手を払って、あたしを自分の背中に隠してくれる。


「美緒はこれから俺とお茶するから、ジャマしないでくれる?」

「…誰、キミ」

「決まってんじゃん。美緒の彼氏だよ」


あたしは驚いて、コータ先輩のジャケットの裾をつかんだ。