告白 1&2‐synchronize love‐



人ごみの中に一人でいると、家で一人でいるよりも孤独を感じるのはなぜだろう。

さみしいのとは違う。

ああ一人なんだと、漠然と感じる。

だから人ごみの中に、会いたい人の姿を探してしまうんだ。

なるべく下を見るようにしながら、目的の店へとフラフラ歩いていると、前から来た人と肩がぶつかった。


「っ!…ごめんなさい」

「え。あれ? 美緒?」


顔も見ずに謝って、そのまま去ろうとしたあたしを、ぶつかった相手が呼び止める。

聞き覚えのある声に目を上に向けると、『超イケメン』がそこにいた。


「やっぱ美緒だ。休みに会えるなんて、こりゃもう運命と認めるしかないよな?」

「コータ先輩…」

「美緒の私服はじめて見ちゃった。カワイイじゃん」


あたしは着替えの動作すら面倒で、ワンピースを一枚着ただけだ。

コータ先輩こそカッコイイ。

細身のパンツに薄手のジャケット。

アクセとかはつけてなくてシンプルだけど、大人っぽくて似合ってる。

まあ、元が『超イケメン』なんだから、何着たってカッコイイんだろうけど。


「美緒も買い物?」

「いえ。お使いです」

「はは。お使い?」