告白 1&2‐synchronize love‐

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最近あたしは情緒不安定。

どこにあるのかもわからない『心』というものが、グラグラグラグラ揺れ続けてる感じ。

だから休みの日も部屋に閉じこもって、大切なテディベアと無言で向かい合ってたんだけど。


「美緒。ヒマならちょっと頼まれてくれない? お父さんのスーツ、直しに出してたの今日できてるはずだから、街まで取りに行ってきて」


お母さんにそう頼まれて、あたしは承諾した。

「べつにヒマじゃない」なんて反抗するのも面倒だったから。

せっかく天気も良いんだし、家で石みたいに固まってるなんて確かにもったいない。

あたしは着替えて、一人家を出た。

ついでに誰か誘おうかとも考えたけど、やめておいた。

誰を呼んだとしても、上の空になってしまいそうだ。

何の話をしていても、頭はアイツのことでいっぱいになっているだろうから。