告白 1&2‐synchronize love‐


「考え直した方がいいぞ」

「つーか、この話気いたら酒井の方がホレちゃうかもよ」

「何それ…どういうこと?」


理解できなくて眉を寄せる。

彼らはそんなあたしを見てまたため息をついた。


「先輩命令だからな」

「………は?」

「だから、先輩命令なんだって」

「そりゃやらないワケにはいかないじゃん?」

「そんなワケで、俺らはエセヒーローになってみたワケなんだよね」


ちょっと説明が足りないけど、

それってもしかして…


「コータ先輩なの…?」


三人はあたしの気持ちなんか知る由もなく、


「あたりまえじゃん」

「他に誰がいるんだよ」

「あ、もしかして酒井、俺らみんなバスケ部だって知らないんじゃね?」


知らないよバカ。

言葉にならない複雑な気持ちがこみ上げてきて、あたしはキュッと唇を噛んだ。