「なに?」
「休憩おわるぞ?」
「すぐ済むから。…なんで助けてくれたの?」
単刀直入に訊く。
彼らは確かにクラスメイトだけど、友だちというほどの関係じゃない。
朝に「おはよう」を言い合うくらいのつまらない仲だ。
あたしは男子とは、三上くんくらいしか話さない。
だから、『理由』があるはず。
そんなあたしの予想は当たったらしい。
三人は顔を見合わせて、少し考えるようなそぶりをしてから口を開いた。
「酒井って、沢村先輩のことフッたんだよな?」
男子に尋ねられて、あたしは目を丸くする。
この件のことを男子に言われるのは初めてだ。
「そう、だけど…」
正直に答えると、一斉にため息をつかれた。
しかももの凄く、感情のこもったため息だった。


