告白 1&2‐synchronize love‐


「遊びなら、やめてほしいの」


強い声だった。

何であなたにそんなことを言われなきゃならないの?

と思ったのは一瞬で。

彼女の顔に苦渋の色が浮かんでいたから、あたしは返す言葉を見失った。

こんなことは言いたくない。

そんな気持ちがなぜか伝わってきて、不思議だった。

ただわかるのは、この美人が真剣に、コータ先輩を想っているということ。

こんなに美人なんだから、あたしなんかに構ってないで、直接コータ先輩のトコに行けばいいのに。

それとも、あたしなんかに構わなきゃならない理由でもあるのか。


「…噂は知りませんけど、あたしは誰とも付き合ってないし、股もかけるつもりないです」

「付き合ってない?」

「近づくなっていうなら、ほんとにコータ先輩とは目も合わせないようにしますから。こういうのもう、やめてください」