告白 1&2‐synchronize love‐


あたしはため息を我慢して頭を振った。


「別にあれは彼氏でもなんでもないです」

「ふーん。付き合ってなけりゃ二股かけてもいいってコトかよ」


誰がそんなコト言った!

あたしが唖然とすると、美人の後ろの三人は早口でまくし立てた。


「コータ先輩に近寄るんじゃねーよ」

「調子こきすぎ。うぜぇんだよテメー」

「みんな知ってんだよ。テメー他にも男に手ェ出してんだろ?」


はァ? まだいるの?

他にも噂があるわけ?

うんざりだ。

何もかもが、嫌になってくる。

あたしはそんなに赤の他人から非難されるような、悪いことをしたんだろうか。

泣きたいというよりは、笑いたい気分だ。


「別にアンタが何人股かけようが関係ないけど…」


あたしが芝生に目を落としながら、本当に笑ってしまいそうになった時、黙っていた美人が口を開いた。


「コータ先輩は別。彼にだけは近づかないで」


彼女はあたしを見据えて、真剣な声で言った。