――
―――――
ここ三日間、『優等生の抜け道』はフル活用。
おかげであたしはなんとか、恭一と顔を合わせずにすんでいた。
本当に三上くんには助けられている。
それからもう一人、お礼を言わなければならない友人がいる。
お礼というか謝罪か。
『ねぇ~…昨日も来てたよ、深田さん』
昼休み、ヒカルから電話がかかってきた。
人気のない場所を探して移動し、校舎横の花壇に腰かけた。
「それで?」
『それで? じゃないよ~! あたし黙ってるとかムリ!』
「ヒカル…」
『だって、深田さんすごい必死なんだもん~。かわいそうだよォ』
なにが可哀想だ。
この前まで、恭一に怒ってたくせに。
まったく、ヒカルは情に流されやすい。
「余計なコト、話してないだろうね?」
『話してないけど、ムシもできないからほんと困るんだよ~』
だめだこれは。
ヒカルの弱っている情けない表情が目に浮かぶ。
―――――
ここ三日間、『優等生の抜け道』はフル活用。
おかげであたしはなんとか、恭一と顔を合わせずにすんでいた。
本当に三上くんには助けられている。
それからもう一人、お礼を言わなければならない友人がいる。
お礼というか謝罪か。
『ねぇ~…昨日も来てたよ、深田さん』
昼休み、ヒカルから電話がかかってきた。
人気のない場所を探して移動し、校舎横の花壇に腰かけた。
「それで?」
『それで? じゃないよ~! あたし黙ってるとかムリ!』
「ヒカル…」
『だって、深田さんすごい必死なんだもん~。かわいそうだよォ』
なにが可哀想だ。
この前まで、恭一に怒ってたくせに。
まったく、ヒカルは情に流されやすい。
「余計なコト、話してないだろうね?」
『話してないけど、ムシもできないからほんと困るんだよ~』
だめだこれは。
ヒカルの弱っている情けない表情が目に浮かぶ。


