告白 1&2‐synchronize love‐


そして木と芝垣に隠れたところ、

グラウンドをぐるりと囲むフェンスの下に、人が一人通れるくらいの小さな『穴』を見つけた。


「何で穴が? …ってゆーか、」


どうして三上くんがこんなものを?

もしかして、三上くんがこの穴を開けた?

いやいや、まさか。

優等生がそんなコトするわけないじゃん。

疑問を抱きながらも、あたしは四つん這いになって穴から敷地の外へと抜け出した。

優等生がこんなモノの存在まで知っているなんて。


「たまたま知っただけだよ」


なぜ知っているのか尋ねても、こんな風にさらりと答えるだけなんだろうけど。

とりあえず三上くんに感謝をして、あたしは学校から離れた。

見つからないよう遠回りをして、一つ先のバス停に向かう。

ほっとしたと同時に、がっかりもしている自分にうんざりした。






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