君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


「それで、女子も執事になるんですよ〜」

それから3人で歩きながらしゃべっていた。

というか、侑希が一人でしゃべっているだけだけど。

あたしはやっぱり、愛理のことで頭がいっぱいだった。

龍心と二人になったら聞こうかな?

いや、愛理から聞いた方がいい?

どっちから聞くべきなんだろう?

わかんない。

そんな葛藤をしていると、

「じゃあ、俺こっちなんで」

「おう、じゃあな」

「お疲れさまでした〜」

「あっ、バイバイ」

とうとう二人になってしまった。

聞くべきかな?

とりあえず、沈黙は嫌だから、何かしゃべらないと!

「何かあっただろ?」

「えっ?」

龍心がそう言った。

「さっきからぼーとしてるし。何か考えてるからだろ?」

龍心は立ち止まってあたしの方を見た。

何もかも見透かされそうな瞳から、あたしは目を逸らせなくなっていた。

「話してみろよ。頼れって言ったじゃん」

「………あのね「心奈?りゅう?」