君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


心奈side

「軽い脳しんとうでよかったな〜」

「いやぁ〜、脳しんとうごときで病院連れて行ってもらっちゃって、すみません」

あたしと侑希はザキヤマの車で病院に行った。

土曜日の病院は混んでいて、今はもう正午過ぎ。

もう練習試合は終わってしまっている。

病院を出て、車に乗る前に駐車場でケータイを確認すると、龍心からメッセージが来ていた。

【病院終わった?部室棟の前で待ってる】

待っててくれるんだ…

そう思っただけで、ドキドキしてきた。

【今から学校戻ります♪】

そう返信して、ケータイをしまった。

「なんだ心奈?ケータイ見てそんなニコニコして〜、彼氏か?」

ザキヤマがニヤニヤしながらそう言った。

「違いますよ!龍心です!」

「なーんだ、龍心かよ〜」

つまらないと言ったようなザキヤマの顔。

どうせ彼氏居ませんから。