君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


なんか可愛いな〜、侑希。

なんて、呑気に考えながら、あたしが倉庫を出ようとしたら、

「心奈、危ない!」

「えっ?」

私がえっ、と言ったのと同時に、侑希に背中を押された。

何事かと思ったけど、そのあとすぐに侑希の頭にバレーの支柱が落ちてきた。

「ってぇ」

「侑希!?大丈夫!?」

血は出てないけど、頭を抱える侑希。

「これぐらい普通だって。
それより、心奈が怪我しなくてよかった」

なんて言って笑った侑希に不覚にもドキッとしたけど、とりあえず、今は保健室に行かなきゃ。

「どうした!?」

先生や先輩が入ってきた。

「あたしをかばって、侑希の頭に支柱が当たっちゃったんです!」

「大丈夫か!?」

「大丈夫っす」

「保健の先生呼んできます!」

「いや、今日は居ないよ」

なんでこんな日に居ないの!?

「念のため、病院行くか」

「あっ、はい」

「あたしも付き添います!」

「えっ、だが…」

「あたしをかばってこんなことになっちゃったんですから、お願いします!」

「…わかった」

なんとか先生を説得して、あたしは付き添えることになった。