君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜



「お兄ちゃんとお姉ちゃんは、朝から何騒いでたの?」

心結がそんなことを聞いてきた。

「龍心が勝手に部屋入ってきたんだもん」

「わざわざ起こしてやったんだし」

「今度からみーくんに起こして欲しいな〜、可愛くて朝から癒されそう♪」

「いいよ〜」

きゅん!
我が弟、可愛すぎる!!!!!

「みー、どうせ姉ちゃんはお前を抱き枕の代わりにして寝るんだから、起こしに行かなくていいよ」

「余計なこと言うな、バカりゅう」

こうやって龍心、あたし、心結が並んでごはんを食べながらしゃべっているのを向かい側に座るお父さんとお母さんが幸せそうに眺めている。

それがいつもの折山家。

近所からも評判の、仲がいい理想の家族。

あたしたちが連れ子同士なんて、多分ほとんどの人が知らない。

あたしも、友達に言っていない。

本当の家族になるためには、そうした方がいいと思ってるから。



それが、あたしを苦しめてるんだけど。