君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜



「身内の俺が言うのもあれだけどさ、やっぱ夏澄たちって目立つよな〜、あんな容姿だし」

確かに、これまた身内の俺が言うのもあれだけど、心奈も夏澄ちゃんもりこちゃんも、普通にかわいいし、美人だ。

中学の時も3人は目立っていた。

実際、何回も告られたって言って、母さんに報告してる姿見たことあるし。

「そんなん中学ん時からだろ?」

「だよね〜。
でも、お宅の妹ちゃん、無自覚で鈍感だから、自分がモテるっていう自覚ないらね〜。
悪い虫がつかないように、気を付けないとね、お兄ちゃん♪」

文章に目を通している俺にそう言った啓介。

「啓介…」

「んー?」

「キモい」

「えっ、りゅうくんひどい!」

「ますますキモい」

ひどいと騒ぐ啓介を完全に無視して、俺は黙々と文章を読んだ。