楓「翔ったら、ソファーで寝るならベッドまで行って寝たらいいのに」

翔を起こさずそっと抱きかかえベッドに寝かした。


私はベッドには入らず、ベランダに出た。久しぶりだな、満月を見るのは。




賑やかに過ごせる事。
誰かが側にいてくれる事。
翔を守りたいと思う事。
あの人が愛おしいと思う事。
生きてもいいと言う証拠を見つけた事。


これらを思わせてくれたのは翔だった。
翔、ありがとう。
翔が側にいてくれるだけで私は幸せだ。
翔は私がネガティヴ思考を持っていたら励ましてくれる。



まだ、翔には私の"秘密"を教える事が出来ないけど、どうか私から離れないで。


神様、どうか翔だけはとらないで下さい。