赤いレーザーのような赤外線が鏡さんの指先で点滅するといきなり目の前の視界が開けて扉が自動的に開いた。



「‥‥指紋を登録してある人しかあけられないんだ。」



「へえ~。


とっても近代的な設備に感心しながら中に入った先から賑やかな声がもれてきた。


「ずいぶん楽しそうだな。」



部屋の中に入った香神主任は声のする方向に進みながら明るく声をあげた。