「……だ…大丈夫か…? ト…トランスはもういいから…また家でも練習してもらうとして…箱の中身をあけて分類別に分けてもらう作業から覚えてもらおう…。」 香神主任はふいっとほのかに染まった頬を隠すように身を翻し色分けした箱を分別してしまった。 やりきれない気持ちでその背中をみては…失敗の連続に心の中でうなだれていた時最後の箱を床に置いた香神主任は私に手招きした。 「この箱がなぜ色が分かれている理由が…ここにある。」 箱と蓋についている厚紙を指差した。