図書館のカガミ




―――トクン…トクン…。


心臓の音が胸を跳ね上げるようにつく。


―――トクン…トクン…トクン…。



なんだか腕の体温に心地よさを心地よさを感じつつ身動きとりずらくなっていたたまれなる心音に苦しさを含むように感じてしまう…。



―――ガバッ………。



先に身を剥がすように乱暴に私を受け止めた腕で身体から突き放した香神主任の頬がほのかに赤く感じた。